男の悩みを解決する目的の増大系のクリームやリキッド。
代表的な商品としてヴォルスターリキッド、ブラビオンS、ヴィトックスリキッドなどが挙げられます。
今回はこれらの増大系商品の正体についてお話しします。
増大クリームやリキッドとは
増大クリームやリキッドは下半身のサイズアップや硬さ・持続力アップ、性的な欲求向上目的のボディマッサージオイルとして販売されています。
配合されている主成分がアルギニンとシトルリンのどちらか、または両方である事が多いですね。
口コミを見ると、多くの男性が
「立たない」
「小さくて短い」
「中で折れしてしまう」
など男の切実な悩みをを解決するために購入している事がわかりました。
しかしそれぞれの公式サイトでは、「◯冠達成」や「男の自信増大」のような意味があやふやな書き方で販売されているため、どのような効果があるか明確には分かりません。
というわけで、そんな増大系商品について詳しく調べてみました。
実際にリキッドやクリームを塗る事で増大する?
増大系商品を購入している男性はサイズアップ目的である事が多いです。
果たして、下半身を大きくすることは可能なのでしょうか。
そして下半身が大きい人と小さい人の違いは何なのでしょう。
これらの点を学術的根拠に基づき解説しましょう。
下半身の成長は思春期で止まる
まず、下半身が小さいのはテストステロン量が少ない事が原因とされています。
テストステロンは、男性ホルモンの一種で95%が精巣(睾丸)で作られ下半身と非常に関わりが深いのです。
そして妊娠中の母親が分泌するヒト絨毛性ゴナドトロピンという成分は、胎児のテストステロンの分泌を促す働きがあります。
ですが母親のお腹にいる胎児の時期が最も影響を受けやすいため、母親の健康状態や体質などが原因で下半身の成長を妨げる事もあるのです。[参照]
さらに生後0カ月~3カ月においてのテストステロン分泌量も今後の下半身の大きさに重要となります。
つまり下半身の大きさは先天的なホルモンのバランスにより左右されるという事ですね。
身長や体格、顔の作りなどと同じように、遺伝が大きく影響するという事なのです。
思春期を迎えた第二次性徴の時期では、テストステロンの分泌が活発になり下半身も急速に発達していきます。
この時期に大体のサイズは決定され、テストステロンの分泌量は20代半ばをピークに加齢と共に衰えていくので、その後歳を重ねてもほとんど変化することはないのです。
アミノ酸にサイズを大きくする効果はない
増大クリームやリキッドの主成分であるアルギニンとシトルリンはどちらもアミノ酸の一種です。
主に血管をリラックスさせ拡張する効果のある一酸化窒素( NO)の分泌を促進する事で血流を改善する事が確認されています。[参照]
そして、この二つの成分を同時に摂取する事でより一酸化窒素( NO)の分泌量が増えるため、増大クリームやリキッドには両方配合されている事が多いのです。
しかし、どちらの成分も下半身のサイズアップ効果は確認されていないですね。
そもそもこの二つの成分に限らず、実は栄養を補給しただけでサイズアップする事は科学的にありえないのです。
例えるなら、大人になっているのにたくさん食べて身長を伸ばそうとするくらい無謀ということです。
下半身の血管の状態改善効果は期待出来る
上記にもある通りアルギニンやシトルリンは血流を促進する効果があるため、塗った部分の血流を良くする事で立つ力が向上する効果は考えられます。
下半身は血管の集合体なので、血の巡りをよくする事で立った時の硬さが増したり、太くなりハリが出てきたりする可能性は十分にあるのです。
そして、リキッドやクリームを塗りながらマッサージをする事で直接血流を促進することもできますね。
しかし、同じ成分を配合したサプリ(飲むタイプ)と比べると試験結果に基づく根拠などは乏しいので、あまりオススメはできません。
まとめ
増大クリームやリキッドに多くの男性が期待するサイズアップ効果は、学術的な観点から存在しない事がわかりました。
下半身を大きくするために購入するための物ではなく、あくまで下半身の血管の状態を改善するためのマッサージオイルとして利用するのが正しいでしょう。
ちなみに立つ力を向上させたいなら、男性機能に大きな影響のあるテストステロンの分泌を促進する効果が認められているテストフェン やLJ100を配合したサプリがおすすめです。